千葉県千葉市に位置する寒川神社(さむかわじんじゃ)
地元寒川地域の守り神として“神明様”と呼ばれ、多くの人々に親しまれています。
毎年8月には神輿を担ぎながら海へ飛び込む寒川神社の御浜下り(さむがわじんじゃのおはまおり)「例大祭」が開催され、その迫力ある様子をご覧になった方も多いかもしれません。
決して大きな神社ではないものの一歩足を踏み入れると厳かな空気が流れ、神社に秘められたパワーを感じます。
そんな霊験あらたかな寒川神社のご利益や御朱印についてまとめてみましたので詳しくご紹介致します。
寒川神社のご利益!御祭神は?
日本の総氏神様として、そして皇室神としても最も知られている神さまです。
伊勢神宮にお祀りされている女神さまで「太陽光の女神」として、古来から世界中で崇められてきました。
その他寒川比古命(さむかわひこのみこと)、 寒川比売命 (さむかわひめのみこと)が御祭神として祀られていますが、あらゆる災いを祓う霊験あらたかな神様として知られ、魔除けや厄除け、病気平癒などのご利益を授かる事が出来ます。
更に様々な災いを事前に払い除け開運招福をもたらすことから、家内安全や事業安全のご利益も。
神宝の獅子頭とは?
寒川神社には神宝の獅子頭がお祀りされていますが、その昔漁師さんが沖に舟で向かい網を投げたところ掛かったものだそう。
漁師さんは獅子頭を持ち帰り大切に保管していましたが、そのまま私物として持ち続けると祟りが起きると諭され寒川神社へ奉納する事に。
ところがその後漁に出た船が相次いで転覆してしまう事故が発生。
獅子頭の祟りではないかと村人は考え、神殿の下に石室を築造しそこへ納めると海難事故は起きなくなったそうです。
そんな事もあり寒川神社は海の神様として漁業に支えられた当地域の生活に密着した行事町寒川に住む人々から高い信仰心を集めています。
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御浜下りとは?例祭行事の復活
中央区にある寒川神社の例祭の中で行われる行事です。
その由来は中世に遡ると伝えられており、『千葉妙見大縁起絵巻』や『千学集抜粋』などにも千葉妙見(現千葉神社)の祭礼の中で「御浜下り」が執り行われていたことが記されています。
当時の祭礼は千葉町と寒川村の一体的な祭りで、「千葉舟」と「結城舟(別名寒川舟)」という舟形の山車を曳き出すなど、大規模に行われていました。
この祭りは江戸時代の記録にも度々登場し、二基の「大舟」の上では神楽が奉納されたといいます。
また、「御浜下り」は寒川の人々がつとめる役とされており、「妙見様が海に入らないと漁がない。」という言い伝えがあるほど、漁業に支えられた当地域の生活に密着した行事でした。
戦後になって、寒川神社が神輿を新調したのをきっかけに、「御浜下り」は寒川神社の例祭として行われるようになり、出洲海岸にあった大鳥居をくぐって海中渡御が行われていました。
しかし昭和30年代後半に出洲海岸は埋め立てられ、「御浜下り」も一時中断しましたが、青年会の手によって平成12年「御浜下り」を復活させ、現在も毎年8月20日の夕方に執り行われます。
神輿は高張提灯に導かれ千葉ポートパークの砂浜に設けられた斎場に安置され、お祓いを受けた後に、氏子青年会の担ぎ手により威勢よく海に入ります。
その後、浜に上がったり海に入ったりを3回繰り返し、禊を行います。
氏子青年会の方々のたいへんな努力と多くの関係者の温かい協力によって復活したこの祭りは、現在では地域の大きな行事として定着しつつあります。
寒川神社がいかに霊験あらたかな場所なのかが分かる気がしますよね。
寒川神社の御朱印種類や時間帯!
寒川神社の御朱印には神紋とされる“八稜鏡(はちりょうきょう)”の朱印が押され、とっても厳かな雰囲気。
神社に秘められたパワーが御朱印にも宿っている気がします。
神社によっては数種類の御朱印をいただける事もありますが、寒川神社の場合1種類のみ。
御朱印の授与時間は9:00から17:00までとなっております。
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寒川神社で販売されている御朱印帳とは?
みなさんは「ふさのくに 神社御朱印めぐり」をご存知ですか?
千葉県内の安房・上総・下総計37の神社を巡って御朱印をいただくというもの。スタート地点となる神社は決まっておらず、37どの神社から初めてもOK。
全ての御朱印を集めれば大満願となり達成した神社で絵馬を納めると、後日願いが叶うようご祈祷いただけます。
千葉県版お遍路さんのような感じですね。
とは言っても徒歩で巡る必要は無く、交通手段は問いません。
この御朱印帳は200円と驚きの価格ながらとっても中身の濃い内容に。
80ページに渡るその中身は神社名・住所・電話番号・ホームページといった基本情報から、神社の概要や御祭神、御由緒や神事、社宝など。
更にアクセスや近所のおすすめスポットまで掲載されています。
そんな詳しい神社の情報が掲載されているページの反対には御朱印をいただけるようになっており、ただ御朱印を集めるのでは無く神社に関する勉強も出来てしまうという優れもの。
この他御朱印巡りの心得や神社参拝の作法、御札のお祀り方法や千葉県のあゆみについても書かれ参拝の基礎知識を学ぶ事が出来るのです。
これは千葉県にお住いの方のみならず、神社めぐりをされている方にとっても手に入れたくなりますよね。
「ふさのくに 御朱印めぐり」の専用御朱印帳は掲載されている37の神社で購入可能。
今回お伝えしている寒川神社でも購入いただけます。
ふさのくに御朱印めぐりとは?
「ふさのくに 御朱印めぐり」は平成22年にスタートしました。
当時は14の神社の参加でしたが徐々に参加される神社が増え、外房地区・内房地区も加わり現在に至っています。
御朱印を集めながら神社を巡る事で神社の振興、更には地域の活性化を図る目的で始まったこちらの企画は多くの方が参加され大変盛り上がったそうです。
御朱印巡りの人気が高まる中、地元の神社や地域の事を学べるなんてとても素敵ですよね。
37の神社を巡る期間は決められていませんし、ご自身のペースで巡っていただいても良いので興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
千葉県にお住いの方にはぜひチャレンジしていただきたいと思います。
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寒川神社の御朱印帳と袋!
千葉市の寒川神社をご紹介していますが、神奈川県にも同じ名前の神社があります。
千葉市の寒川神社と神奈川県の寒川神社の関係性は全くありませんが、寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)で同じ。
八方除けのご利益があると知られお正月の三が日には約40万人の参拝客で賑わうそうです。
またテレビ関係者の間では「視聴率祈願の神社」とされ、新番組放送開始前に必ず参拝に訪れるほど業界内では人気を集める神社となっています。
そんな大人気パワースポットとなる神奈川の寒川神社にはとっても素敵な御朱印帳が。
ブラックベースで表紙には渾天儀(こんてんぎ)と北斗七星、裏には八角形の方位除けがデザインされ、とってもクール。
春分・夏至・秋分・冬至には太陽が神社の真上を通るそうで、強いエネルギーが宿る“レイライン上”に位置する神社ならではのデザインと言えるかもしれません。
この他御朱印帳は数種類のものが用意され、同じ柄で御朱印袋もあり大人気となっています。
千葉県、神奈川共にある寒川神社は関係性がないものの御祭神は同じなので、ぜひ両方の神社へ参拝いただきたいと思います。
寒川神社(千葉市)御朱印時間!御朱印帳袋やサイズと種類のまとめ!
木の鳥居や趣を感じる拝殿などとっても素敵なパワースポットですので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。