神話史上最も美しいとされる女神さまがいらっしゃる事をご存知ですか?
そのお名前は「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」
木の花(桜)が咲く様に美しい女神さまとして知られ、日本全国約1,300社ある「浅間神社」にお祀りされています。
夫の瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が一目惚れしてしまった程の美貌を持った女神さま。
安産や子育てのご利益を授けて下さるので、特に女性には知って頂きたい神さまです。
先程から見た目の美しさをご紹介していますが、そんな美しさとは裏腹に芯の強さを表すエピソードも含め、木花咲耶姫命は一体どんな神さまなのかを詳しくご紹介致します。
木花咲耶姫は守護神?東日本一帯
冒頭でもお伝えした様に木花咲耶姫命が授けて下さるご利益は安産や子育てなど、特に女性に馴染みがあるもの。
ご利益の由縁となる木花咲耶姫命の強烈な出産エピソードは後ほど詳しくご紹介致します。
木花咲耶姫の父は“山の神”の大山祇神(おおやまつみのかみ)
父から火山である「富士山」を譲られ、富士山に鎮座しながら東日本一帯を守護されており、東日本のみならず あらゆるものの守護神として代表的な女神さまなので、きっとみなさんをお守りして下さるはずです。
日本全国1,300社にお祀りされている事からも、人々に慕われ信頼されている神さまである事が分かりますよね。
みなさんのご自宅のお近くにも「浅間神社」があると思いますので、ぜひ一度参拝されてみてはいかがでしょうか。
何千年に渡り日本の地を護っている、大山祇神が御祭神の大山祇神社の詳細やお人柄等の詳細は、こちらの記事もご覧くださいね↓
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木花咲耶姫の縁結び!恋愛を含めた幸せなご縁は全ておまかせ
“縁結び”というと、真っ先に男女の縁や恋愛を思い浮かべますが、神社で授かれる縁結びのご利益はそれだけにとどまりません。
良い仕事と巡り合い、良い仲間と巡り合う、そして良い師と巡り合う経緯などを挙げれば大変多くの出会いが想定できますが、幸せに暮らすにはそうした“ご縁”が必要不可欠。
ご紹介している木花咲耶姫命は、聖なるご縁により天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵命(ににぎのみこと)に出会いご結婚され、三柱の御子神に恵まれた事により、様々なご縁を結んで下さる神さまとして有名です。
みなさんが望まれているご縁とはどの様なご縁でしょうか?
木花咲耶姫命がお祀りされている神社へ参拝の際は、胸の内を正直に語りかけることで、皆さんの想いを聞き入れ、背中を押して下さるはずです。
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木花咲耶姫の神社 (東京) !「富士山本宮浅間大社」
東京都内で木花咲耶姫を、主祭神としてお祀りしている神社は以下の通りです。
- 池袋氷川神社(豊島区池袋本町3-14-1)
- 子安神社(八王子市明神町4-10-3)
- 浅間神社(八王子市松木54-14)
- 子易神社:こやすじんじゃ(板橋区2-19-20)
- 多摩川浅間神社(大田区田園調布1-55-12)
- 浅間神社(西多摩郡奥多摩町留裏1882)
- 浅間神社(府中市美好町3-42-2)
- 浅間神社(台東区浅草5-3-2)
- 浅間神社(大田区大森西2-2-7)
- 浅間神社(江東区亀戸9-15-7)
- 浅間神社(江東区上篠崎1-22-31)
- 産安神社:うぶやすじんじゃ(青梅市御岳山)
- 浅間神社(西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎2598)
- 浅間神社(豊島区高松2-9-3)
- 浅間神社(練馬区小竹町1-59-2)
- 浅間神社(大田区中馬込2-1-21)
- 浅間神社(足立区花畑5-10-1)
- 浅間神社(足立区西新井6-3-16)
都内だけを見ても沢山の神社で木花咲耶姫命をお祀りしている事が分かりますよね。
静岡県富士宮市に鎮座する「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐう せんげんたいしゃ)」が総本社となり、全国各地に1,300社の浅間神社で木花咲耶姫命がお祀りされています。
きっとみなさんのお住いの地域にも「浅間神社」という名がつく神社があるのではないかと思いますが、全国1,300社の神社全てのご紹介は出来ませんが、木花咲耶姫命=浅間神社と覚えて、是非お近くの神社をお探し頂きたいと思います。
浅間神社の本宮についての詳細はこちらの記事もご覧くださいね↓
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木花咲耶姫 (コノハナサクヤヒメ)と日本酒のご縁とは?
突然ですがみなさんは日本酒お好きですか?
個人的にはあまり口にする機会が無いので詳しいことはわかりませんが、日本酒好きな方にはお好みの味や銘柄などのこだわりがあるかもしれないですよね。
お伝えしている木花咲耶姫命と日本酒は、実はとっても深い関わり合いがあるのです。
木花咲耶姫は一夜で身ごもりましたが、夫:瓊瓊杵命(ににぎのみこと)は自分の子では無く国津神の子ではないかと疑います。
ちなみに「国津神」とは地に現れた神々の総称ですが、これに対し高天原(たかまがはら)と呼ばれる天界にいる神々や、天界から降りた神々を「天津神(あまつかみ)」と云います。
漢字で見ると少し難しく感じられますが、「津」は現代語では「の」に置き換えられますので、「国津神:国の神」 「天津神:天の神」と読み替えると覚え易くなります。
話は戻って自分の子供ではないと夫に疑われた木花咲耶姫命。
天津神の瓊瓊杵命の子供なら何があっても無事に産めるはずと、自らの潔白を晴らす為 産屋に火を放って出産するという驚きの行動に出たのです。
美しい女神さまとして有名ですが、芯の強さを感じます。
その出産では:
- 火照命(ほでりのみこと)
- 火須勢理命(ほすせりのみこと)
- 火遠理命(ほおりのみこと)
の3柱の神さまが誕生しました。
そしてお乳代わりに“甘酒”を作って飲ませたと言われ、木花咲耶姫命がお祀りされる宮崎県西都市の「都萬神社(つまんじんじゃ)」には“日本酒発祥の碑”が立っています。
また木花咲耶姫の父:大山祇神(おおやま つみのかみ)が娘の安産を祝って天甜酒(あまの たむけざけ)を神々に振る舞いました。
娘婿の瓊瓊杵命が初めて作った米でお酒を仕込んだそうで、このお酒が日本酒の原点と言われています。
この逸話から大山祇神は酒造りの祖神として、別名「酒解神(さけとけ のかみ)」という名で祀られる様になりました。ちなみに木花咲耶姫命の別名は「酒解子神(さけとけこ のかみ)」だそうです。
父娘共に日本酒に縁が深い神さまとして、現在も神前に日本酒をお供えするなど、神道には欠かせないものですよね。
日本酒で毎日晩酌をされる方は、神々に思いを馳せて日本酒を堪能されてはいかがでしょうか?お馴染みの味が一味も二味も違って感じるかもしれません。
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木花咲耶姫のご神事!「さきたま火祭り」
神話史上最も美しいお姿でありながら、身の潔白を証明する為自ら産屋に火をつけて過酷な状況で出産された芯の強い木花咲耶姫命。
迫り来る火の中出産するなんてどれ程辛いのか想像つきませんが、そんな様子を間近で見られるお祭りがあります。
それが埼玉県行田市埼玉(さきたま)の県営さきたま古墳公園で毎年開催される「さきたま火祭り」
なんとこちらのお祭りは過酷な木花咲耶姫命の出産シーンを再現して、瓊瓊杵命と木花咲耶姫命を乗せた輦台(れんだい)を先頭に、約120人のたいまつ行列が現れ、わらや竹で作られた高さ6メートルの産屋に火を放ち燃え上がらせます。
丸墓山古墳と稲荷山古墳からたいまつを持った180人の御神火降りで、山の斜面に火の帯を演出し、見ている人々を迫力満点の古代神話の世界へ誘います。
もともと地域のお祭りとして始まったこちらのイベントは年々話題となり、来場者数は約10万人という人気ぶりです。
18時過ぎに始まるメインイベントの前の様々な趣向を凝らした企画!
- フリーマーケット
- 物産展
- 様々なステージ
開催日:毎年5月4日のゴールデンウィーク期間
が企画され大変盛り上がります。
古代衣装を身につけた行列や、体の奥深くへ響く太鼓の音など体全体でその迫力を体感できるこちらのお祭り。
木花咲耶姫命という女神さまを知って頂いたみなさんに、ぜひご参加頂きたいイベントで、フィナーレの花火も含めきっと感動できるはず。
残念ながら今年のお祭りは既に終了してしまいましたが、今から来年の予定を立てれば十分間に合いますよね。
興味がある方はぜひご参加頂きたいと思います。
木花咲耶姫は守護神?縁結びや神事!神社 (東京)やコノハナサクヤヒメと日本酒のご縁のまとめ
美しい女神として知られる木花咲耶姫命にまつわる情報をお伝え致しました。
木花咲耶姫命という神さまをご存知なかった方も、どの様なお方なのかを知る事でより身近に感じ神社での参拝も変わるはずです。
日本には素敵な神さまが沢山いらっしゃるのに、それを知らないのはもったいないというか寂しい事ですよね。
少しづつ知って頂き、ぜひ神さまに可愛がって頂ける存在になって頂ければと思います。