宮城県遠田郡涌谷町黄金迫(こがねはざま)に鎮座する黄金山神社(こがねやまじんじゃ)
主祭神は「金山毘古神(かなやまびこのかみ)」で、金運を司る神様としてとても有名です。
こちらの神社はパワーの凄さを裏付けるかのように、日本で初めて金が産出された場所として、金運のご利益を授かれるパワースポットとして人気を集めています。
なんだかとっても強力なご利益を授かれる気がしますよね。
今回は金運アップや商売繁盛のご利益を求め全国から参拝客が訪れる「黄金山神社」についてご紹介致します。
黄金山神社の御朱印!御朱印帳はあるの?
黄金山神社にはオリジナル御朱印帳はありません。
でも黄金山神社の御朱印はとっても立派な「黄金山神社」と記され、中央には何やら神々しく光り輝くものが。
一般的な御朱印は赤い朱印が押されていますが、こちらでは金の朱印を使用。中央に押された神紋の十六菊が光り、高貴な雰囲気が漂います。
さすが日本で初めて金が産出された場所。金運アップのご利益を期待できる素敵な御朱印です。
こちらの御朱印は「涌谷神社」で頂けます。
涌谷神社の社務所は不在の場合もあるそうなので、事前にご連絡頂く事をお勧め致します。
TEL 0229-42-2619
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黄金山神社 (涌谷町) と金華山黄金山神社の違いとは?
今回ご紹介している宮城県遠田郡 涌谷町の「黄金山神社」
740年代 聖武天皇は平城京で東大寺の大仏さまを造る為の黄金を求められていました。
でも当時の日本では金は採れず全て輸入に頼る状態。大仏さまを完成させる為には膨大な量の金が必要で、完成すら危ぶまれてしまったのです。
そんな中 陸奥国守百済王敬福が小田郡産出の黄金(砂金)を900両献上。
約13㎏の黄金に天皇は大変喜ばれ、年号を「天平」から「天平感宝」に改めたほど。この黄金によって完成の見込みが立ち、752年盛大な大仏開眼の供養会が催されました。
供養会には外国からも沢山の僧が参加され、仏教が日本に伝わってから最も盛大な儀式だったと伝えられています。
そして産金関係者に位が授けられ、現在の黄金山神社の場所に仏堂を建立、神社は「黄金山神社」と名を改めました。
江戸時代になると地元では黄金が出た場所と言い伝えられ、黄金山を御神体として信仰。
当時社殿は無く奈良時代の仏堂の礎石を流用した拝殿のみになっていたそうです。
1790年頃までは毎年祭祓が行われていたものの、次第になくなり荒廃。黄金の産地を現在の石巻市に位置する「金華山 黄金山神社」であるという考えが主流になり、人々の信仰はそちらに移りました。
これに対し国学者 沖 安海さんは「黄金山神社」の古い礎石と周辺に散乱する古瓦に注目。金の産出に由来する神社は、今回ご紹介している涌谷町の「黄金山神社」であると唱えたのです。
- 更に沖さんは荒れ果てた神社を残念に思い、1835年新たに社殿を建立。
- 1898年には大槻 文彦さんが『陸奥国遠田郡小田郡沿革考』で沖さんの説を発展。
- 1957年には東北大学による発掘調査で奈良時代の建築物跡と屋根瓦が検出され、地質調査によっても涌谷町の土質に純度の高い良質の砂金が含まれている事が判明した為、小田郡の産金地は「黄金山神社」である事が確実になりました。
ざっと歴史をご紹介しましたが、大変な道のりを辿った神社である事がお分かり頂けると思います。
- 1959年付近一帯が「産金遺跡」として県指定の史跡になり、1967年には「黄金山産金遺跡」として国の史跡に指定。
- 一方の「黄金山神社」は1909年に現在の社殿が建てられました。
少しややこしいのですが、ご紹介している涌谷町の「黄金山神社」と、同じく宮城県石巻市に位置する「金華山 黄金山神社」は全くの別物で宮司さんも違うお方。
どちらも御祭神は金山毘古神をお祀りしていますが、関連性はないそうです。
「黄金山神社」、「金華山 黄金山神社」共に金運のご利益が授かれるので、両方参拝されても良いかもしれませんね。
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黄金山神社のご利益!ベガルタ仙台の祈願所
先ほどからご紹介している「黄金山神社」の御祭神 金山毘古神は金運を授けてくれる神さま。
そして「黄金山神社」は金の産出地だった事から、強力なご利益を頂ける大人気パワースポットとなっています。
特に商売をされている方に信仰が厚く、更にサッカーチーム ベガルタ仙台の必勝祈願所として親しまれる様になりました。
ベガルタ仙台のチームカラーは“ベガルタ・ゴールド”で、黄金の産地に由来されています。
「ベガルタ仙台必勝祈願ダルマ「と「選手のサイン入りユニフォーム」を公開。
時間帯:現在毎週金曜日の10時から14時まで
こちらの必勝祈願ダルマは応援団の皆さんによって試合会場に運ばれているもので、選手やファンの方々の想いが込められた心強い味方になっています。
機会がある方はぜひこちらのダルマをご覧下さい。
黄金山神社の祈祷!たくさんのご利益
黄金山神社では厄除や様々な御祈祷を受け付けています。
その一部をご紹介すると:
家内安全・身体健康・交通安全・車祓・良縁祈願・七五三詣・学業成就・心願成就・旅行安全・病気平癒・必勝祈願・商売繁盛・社内安全・工事作業安全・安全祈願・神前結婚式・還暦、喜寿祝いなど。
地鎮祭や新築家祓といった出張祭典も受け付けています。
各種御祈祷の受け付け:毎日午前9時から午後4時30分まで。
※事情によって早朝や夜間の御祈祷を希望される方は一度ご相談頂くと対応して下さるそうです。
祈祷時間:およそ30分程度ですが、まずは電話でお問い合わせください。
黄金山神社 TEL:0229-42-2619
お問い合わせ後追って連絡を頂けるので、御祈祷の希望日や時間帯などお伝え頂きたいと思います。
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黄金山神社の見どころ!万葉北限の地「くがね庵」
黄金山神社の境内には「日本黄金始出碑」や「万葉歌碑」があり、見どころの一つとなっています。
万葉集には他に陸奥の地をはっきり詠んだ歌が6ヶ所9首ありますが、「みちのく山」を除けば全て現在の福島県に属する場所で涌谷町より北の地は万葉集に歌われていません。
つまりこちらが万葉北限の地という事になります。
その為全国から学者・文人の方々が多数訪れられているそう。歌碑を眺めながら歴史に思いを馳せても素敵な時間が過ごせるのではないでしょうか。
また数寄屋造りの茶屋「くがね庵」には金箔が使用された広間があり、茶会や歌会など幅広い用途で使用されています。
庭のつくばいには「水琴窟」が設けられ、反響する水の音色がとっても優雅。茶席もあるのでぜひ心落ち着かせる贅沢な一時をお過ごし頂きたいと思います。
黄金山神社へのアクセス!
JRをご利用の方:
- 東北本線 「仙台」から「小牛田」へ。
- 石巻線 「小牛田」から「涌谷」へ。
- タクシーに乗り換え10分程度です。
車をご利用の方:
- 東北自動車道「古川IC」から国道108号経由で約45分。
- 三陸自動車道 「松島北IC」から国道346号経由で約30分となっております。
黄金山神社 (涌谷町) の御朱印や御朱印帳!祈祷や見どころ アクセスのまとめ!
日本で初めて金を産出したとして知られる宮城県遠田郡涌谷町の「黄金山神社」についてご紹介させて頂きました。
金の産出地、そして金運アップのご利益を授けてくれる神さがお祀りされているという開運にはピッタリなパワースポット。
ぜひ強力なパワーを授かりに足を運んでみてはいかがでしょうか。