関東にお住いの方なら修学旅行や遠足で一度は訪れた事がある高徳院。
鎌倉を代表する大きな大仏さまが有名で外国人観光客にも大人気のお寺ですが、皆さんはその大きさや作った人物などをご存知ですか?
日本人なら誰もが知っているであろう鎌倉の大仏様は有名なものの、詳しい知識や歴史など意外と知らなかったりしますよね。
そこで高徳院へ参拝する前にぜひ知っておきたい大仏さまにまつわる情報をまとめてみましたのでご紹介致します。
高徳院の大仏さまの大きさとは?
高徳院の御本尊となる大仏さま。
正式には「阿弥陀如来坐像」と言い「露坐の大仏」とも呼ばれますが、迫力満点 圧巻のお姿ですよね。
一体大きさはどれほどなのかと言うと、台座を含めると高さ13.35m(仏身高 11.3m)で重さは121トン。
高さはビル4階相当、重さは大型バス8台分に値するそうです。
鎌倉の大仏さまと同様に奈良 東大寺の大仏さまも有名ですよね。
奈良の大仏さまは高さ18.03m、重さが250トンなので、比較すると大きさは約2/3 重さは約半分程度となります。
奈良の大仏さまと比べると少し規模は小さいものの、ほぼ造立当初の姿を保っている事から鎌倉で唯一国宝に指定。
日本の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有し、人々を魅了しています。
大仏さまがもし歩いたら?スピードは?
大きさをご紹介させて頂いた所で、もし大仏さまが実際歩かれたとしたら?
どの程度のスピードで歩かれるのか興味ありませんか?
鎌倉の大仏さまの坐像は立像の半分と言われているので、実際立たれた場合身長は22mになりますよね。
あくまでも計算上導き出されるものですが、一般的に身長×0.45が標準的な人間の歩幅と言われています。
そして一時間の歩数が約8000歩。
鎌倉の大仏さまの身長22mで歩幅は9.9m。
これに一時間の歩数をかけると79200mで、もし実際歩かれた場合は時速79.2mの速さになります。
一般道を走行する車より速いスピードである事が分かりますよね。
実際大仏さまが歩かれる事はありませんしあくまでも計算上の数字ですが、想像してみると不思議な感覚を味わえるのではないでしょうか。
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高徳院の大仏を作った人って?誰
鎌倉を代表する大仏さま。
一体誰が創建したのか気になりますよね。
ですが残念ながら創建当時に関しては不明な点も多く、誰が作ったものなのか現時点では分かっていません。
大仏さまの建立が開始されたのは1252年(建長4年)頃。
完成当初は金箔に覆われ光り輝いていました。
現在のお姿でも迫力満点ですが、黄金に輝いていたなんて一体どれ程の人々を魅了したのでしょうか。
16世紀にはスペインやポルトガル、オランダやイギリスなどから商人が日本を訪れる様になり、彼らが残した記録には鎌倉大仏の素晴らしさに感銘を受けた事が記されているそうです。
その後日本は鎖国を迎えた為外国人が訪れる事はなくなりましたが、1859年(安政6年)に横浜港が開港した事で再び外国人の間で人気の観光スポットに。
それは現在まで続き、鎌倉大仏を目当てに高徳院は連日多くの外国人観光客で賑わいを見せています。
例え宗教や言葉、人種が違ったとしてもそれらの壁を超えて人々に愛される大仏様は、日本が誇るべき存在と言えるのかもしれません。
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高徳院の大仏豆知識って?
高徳院の大仏さまの大きさなどについてお伝えしてきましたが、ここでもう少し豆知識をご紹介。
大仏さまを横から見るとお分かりいただけると思いますが、少し前かがみになっています。
猫背にも見える前かがみスタイルは鎌倉時代に流行した仏像の形という説がある一方で、“参拝者と目を合わせる為”という説もあるのです。
なんだかとっても嬉しくなりませんか?
大きなお姿をしている大仏さまが私たちに歩み寄り、優しく見守って下さる様な気がしますよね。
そんな優しさに満ち溢れたスタイルをぜひその目でご確認下さい。
また大仏さまの内部(胎内と呼びます)に入る事も。
外側からでは分からない大仏様の構造が垣間見え、作った当時の素晴らしい技術が分かるのでオススメ。
薄暗い雰囲気がより歴史の流れを感じ不思議な感覚を味わえます。
拝観料200円にたった20円プラスするだけで胎内に入る事が出来るので、ぜひ不思議な空間をお楽しみ頂きたいと思います。
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高徳院の歴史とは?簡単
高徳院の歴史について簡単にご紹介致します。
高徳院の正式名称は「大異山高徳院清浄泉寺」で、法然上人を開祖とする浄土宗のお寺です。
御本尊である大仏さまについて不明な点が多い事をご紹介させて頂きましたが、高徳院の開基(創立者)と開山(初代住職)についても分かっていません。
鎌倉市材木座の光明寺 奥の院を移築したものがはじまりとされる説もありますが、定かではなく不明な点が多い事が特徴的です。
現在は浄土宗の寺院ですが、当初は真言宗で密教系の僧が住職となっていました。
その後臨済宗に属し建長寺(神奈川県鎌倉市山ノ内にある寺院)の末寺となり、1711年~1716年 江戸時代の正徳年間に浄土宗に属し「高徳院」の院号を称する様になったそうです。
大仏さまと同様に謎に包まれた部分が多い高徳院ですが、とっても長い歴史があり多くの参拝客に愛されている事は確か。
境内には澄んだ空気が流れ心が浄化される様な感覚を味わえますので、ぜひ歴史を感じながらゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか。
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高徳院!豊明市そして愛昇殿とは?
鎌倉大仏で有名な高徳院についてご紹介させて頂きましたが、愛知県豊明市にも全く同じ名前のお寺があります。
正式には香華山 高徳院と言い高野山真言宗のお寺なので直接の関係はありません。
こちらのお寺の開基は弘法大師空海で開創は平安時代初期。
高貴徳王菩薩を御本尊としており、桶狭間古戦場伝説地として国指定史跡になっているとっても立派なお寺です。
境内は美しく整備され四季折々の景色が楽しめますので、お近くにお住いの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみにお寺とは関係ありませんが「高徳院 豊明」と検索するという「愛昇殿」というキーワードが出てきますが、愛昇殿とは株式会社レクストが運営する創業60年の葬儀会社。
実績がある会社だそうですが、今回ご紹介している鎌倉大仏の高徳院とは関係がありません。
あくまでも検索される際の予備知識としてご紹介させて頂きました。
高徳院の御守りやご朱印帳、おみくじ、拝観料や見どころなどの詳細は以下の記事もご覧くださいね↓
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高徳院の大仏豆知識!大きさや作った人は?歴史簡単や豊明愛昇殿のまとめ
参拝客を魅了する鎌倉大仏を誇る高徳院の歴史や大仏さまについてご紹介させて頂きました。
周辺には神社仏閣が多く建ち並び日本文化の素晴らしさを体感できる古都鎌倉。
大人気グルメスポットやおしゃれなお店も沢山ありますので、高徳院を含めぜひ鎌倉の魅力を肌で感じて頂きたいと思います。