エゴの言うことを聞いていると、ほとんどの場合は不幸に向かって進むことになります。その最大の理由は利己的ゆえ、広がりを持った機能的な働きが阻害されるためです。
最先端スピリチュアルの世界では、徐々に明らかになっている森羅万象の背景で奇跡のように働くシステムを「グレース(恩寵)」と云い、その壮大さはシンクロや引き寄せなどは氷山の一角の規模と考えられています。
このグレースシステムは「無条件の愛」と云われる最上級の波動(周波数)を引き金に始動しますので、エゴはその対局の波動(最も低い周波数)なため、この奇跡のようなグレースシステムをフルに活用できないことが、皆さんの人生に深刻な影響を及ぼしているということになります。
その結果、ポジティブな連鎖反応とも言えるシンクロ(共時性)や引き寄せ等が生まれることもなくなり、物事が裏目裏目へと作用することになります。
エゴ(肉体意識)とは人間にデフォルトで組み込まれている生命存続の機能とも言えますが、敵対・差別・ネガティブ・自己否定・無価値感・罪悪感等の2元性(二元対立)を最も顕著に作り出す原因になっています。
私達の本来の意識は、源の意識→ハイヤーセルフ→ハート(心臓脳)に由来するものなので、1元性(ノンデュアル)な極性を持たない純粋意識(真我=無条件の愛)です。
この意識が宇宙全体を創造した「源の意識」と云われています。
エゴイズムの意味とは?誰でも持っている!
エゴイズムの意味は色々ありますが、基本的には二元性を伴った情動・知覚・ブリーフシステム(信念体系)の働きと捉えると、エゴイズムの本質が俯瞰できるのではないでしょうか?
脳科学の見方になりますが、エゴイズムは哲学として、様式として捉えられている見方もあります。
但し、一種の特殊な形態として捉えると、自分の中のエゴイズムを見過ごしたり、物事がうまく行かない原因の改善策といった方向へ進めませんので、注意が必要です。
エゴイズムは特殊ではない?エゴの支配力は1日に6~8万回の無意識に行う思考
エゴイズムと云うと一般的には、特定の人が持っている特性と受け取りがちですが、実は誰でも持っているもので、表面的に出すか出さないかの違いです。
この世の中で、エゴイズムに向き合わないで幸せを獲得するのはほぼ無理です。といいますのは、エゴの支配力は1日に6~8万回の無意識に行う思考にあります。
この思考(頭の中のおしゃべり)は、7歳頃までに身についた人間社会のルールや躾、システム教育等のプログラムや、あるものをあるがままに受け取っていないような歪んだ知覚で塗り固められたブリーフシステム(信念体系システム)、そしてネガティブな経験を含む記憶などで出来ています。
そのため、通常はネガティブな内容が多く、この頭の中のおしゃべりでコンフォートゾーンを出ないように閉じ込めたり、スピリチュアルなホメオスタシス(恒常性維持機能)を使って門番のような役割を果たし、私達を心の牢獄に監禁しています。
別の表現で言いますと、私達本来の純粋意識に目覚めないように、低い波動を維持して支配しています。
このプログラムは、柔軟性のない凝り固まった性質を持っていますので、簡単に外部からの働きかけで書き換わることはありません。
そのため、エゴには真摯に向き合って、徐々にご自身を開放(ブロック解除・波動調整等)する方向に向かうのが懸命です。
最終的には、エゴを私達本来の純粋意識に次元上昇させ、統合したシステムの一部としての役割を担ってもらうのが本筋です。
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エゴの対義語とは?「無条件の愛」
エゴの対義語は「無条件の愛」です。
人間の身体で考えますと、エゴ(肉体意識)は左脳由来の働きで、無条件の愛は心臓脳(ハート=純粋意識)由来の働きに大別できます。
エゴは基本的には生命の存続システムですから、肉体的な条件を持った働きと言えるでしょう。
特徴としては:
- 創造性がない。
- 全てのことにおいて、目先のことしか知覚できませんし、正確性を欠いた歪んだ性質を持っています。
- 抽象度が低いので、山の上から全てを俯瞰して判断するといったような高度な判断をする能力がありません。
- 可能な限り最短で満足することを目的とし、その場限りの反応に終始します。
その結果、恒久の満足感・幸福感を得られないという、本質的なパラドックスを抱えている不完全なシステムです。
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エゴとは潜在意識?ジル・ボルティ・テーラー「奇跡の脳」TED
エゴを語る上でメインになってくるのは、左脳の働きです。左脳を中心にした脳幹や大脳辺縁系の働きになります。
この辺の働きが複雑に絡み合ってブリーフシステム(信念体系:潜在意識)を形成しています。
そのブリーフシステムに対象的な働きが、心臓脳(ハート)→右脳の創造的で広がりのある包み込むような働きです。
https://youtu.be/BsSWaYITW4g
ジル・ボルティ・テーラーさん(ハーバード大学博士)の「奇跡の脳」の著作も有名ですが、TEDに出演され、脳科学者として稀な体験から学んだ、今までは推論でしかなかった右脳と左脳の働きの違いを詳細に克明に語っているビデオは、最先端の脳科学者や心理学者の間では有名なビデオとなっています。
ある朝、ストローク(脳梗塞)に見舞われて、左脳と右脳の働きが切り離され、右脳のみでの体験談を話しているのですが、一度ご覧になる価値は十分にあります。
そしてそこから学べる脳や人間の身体の働きに関しては、真実のデザイン、人間の身体が意図するものなど、とても重要なエッセンスの詰まった内容になっています。
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エゴの自己満足・目指しているものとは?人類の対峙している根本的な矛盾点
エゴが目指しているものは、最短・最速の自己満足です。
エゴは、常にネガティブな波紋を撒き散らす行動や、巧妙に隠蔽した行動の全てにアジェンダ(目論見・魂胆)を潜在的に持っています。
純粋意識の場合には、育み、進化、成長するための慈愛に溢れた意識です。
基本的には、無条件の愛が溢れるもので、目的を前提にしたものではありませんので、静かで広がりのある活性です。
これが源の意識なので、宇宙原理として、昨今見られる地球規模の大編成も、進化していないものは次々とリセットされ、新たな静かで広がりのある活性に変容してるということになります。
そしてエゴの場合は、相対的であり二元性を常に孕んだ存在だと云えるかもしれません。但し、生命の存続をベースにプログラムされたエゴなしには、心の牢獄に囚われているとは云えど、以前の人類であればここまで命を繋ぐことはできなかったかもしれないのです。
これが人類の対峙している根本的な矛盾点で、地球温暖化の問題などもこのパラドックスが現実化している状態なのは顕著ですよね?
ですが、昨今顕在化している物理次元や意識次元の上昇に伴って、感謝とともにエゴを光に戻す実践的な方法が世界中に広まってきています。
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心の牢獄とは?瞑想で判別して光に戻す
そんな問題だらけの「頭の中のおしゃべり」であるエゴは、シンプルな瞑想で、心を静かにして観察することで、かなり容易に特定することができます。
シンプルな呼吸瞑想や観察瞑想等でも十分にエゴの働きを捉えることができます。瞑想しながら「頭の中のおしゃべり」をずーっと見ているようなイメージです。
そしてこの瞑想を一定期間続けることで、自己意識が高まり「頭の中のおしゃべり」に影響されなくなります。
結局、何でもそうですが、あるものをあるがままに見つめること(俯瞰)ができれば、その解決方法が自ずと分かるようになります。
そしてエゴの妨害を徐々に緩和、本来の純粋意識(真我=ハート)にアクセスしやすくなることで、1元性の法則であるシンクロや引き寄せが多発するようになり、また継続しますので、次第に生きていることへの感謝が増すようになると思います。
このように簡単で気軽に始められる瞑想は、古代よりたくさんの人々の人生を、とても感慨深いものに導いています。
次元上昇のツール!瞑想の意味や意義とは?
三次元に存在している我々には、いくつかの選択肢が用意され、三次元内で自由に意識の次元上昇を行えます。
三次元といっても3.1次元と3.9次元では大きな差がありますし、次元内を自由に移動できるのであれば、なるべく上の方に留まっていたいと思うのは自然ではないでしょうか?
この次元内での違いは、意識の生み出す周波数の違いというとわかりやすいかもしれません。
物理学に詳しい人にとっては、全てのものは周波数を持っているのをご存知だと思いますが、この周波数を変容できれば、物質自体もその周波数に準じて変容するのが納得頂けるのではないでしょうか?
そして、肝は3次元に留まらずに、その先の4次元や5次元まで意識の次元上昇できることで、その次元にいる高次の存在とのチャネリングも行えるようになり、高次元の知恵や叡智をお裾分け頂けるようになります。
意識と身体の関係性とは?周波数の変容
この物理的な身体も潜在的に持っている周波数に準じて現在の状態を維持しています。
そしてこの周波数は、意識によって維持され、細かいながらも変容を繰り返しながら、ある程度の値幅に落ち着くことで、昨日と今日の違いがあまり感じられないレベルとして認識されています。
例えば、疲れたと感じる時には潜在的に持っている周波数が下がり目のときであり、元気と感じる時には上がり目のときです。
そのため、個人の意識が上がって、周波数も上がることで、身体的に健康になりますし、その姿を感じる周りの人達も健康になり、それらの相互作用で好循環を生み出すキッカケ作りになります。
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意識進化は幸福の道標!
通常に維持している意識ですが、トレーニングをしないと、生まれたままのデフォルトの状態のまま、自動的に上昇することはありません。
これは、人間も動物ですから、その種を維持するために必要な意識状態で生まれてきて、その種を維持できる最低限の働きを行えれば、それで意識の働きは十分だからです。
そしてその働きを行うために、通常エゴと云われる信念体系(ブリーフシステム)が付属して搭載されているのが、人間のデフォルトの状態です。
しかし、人間の場合にはこの意識が高度に発達して、苦しみや悲しみを感じすぎるために、
- エゴが暴走して他国を侵略したり
- 貧富の差を異常な程までに生み出したり
- 地球温暖化になるまで経済活動を推進したり
と、人類滅亡へのカウントダウンというありえない状況を招いています。
エゴイズムの意味や対義語!心の牢獄とは?潜在意識|ジル・ボルティ・テーラー博士のまとめ
今回は、人間を不幸にしている根源についてのお話をさせて頂きました。
何故か人間を幸せにするために頑張っている自己啓発の先生等が、エゴイスティックであることが不思議に感じられている方には、人間の機能的な仕組みが良くご理解頂けたかもしれません。
このケースと同様で、心理学者や科学者、果てはスピリチュアルティーチャーまでがエゴイスティックであったりすることもありますが、それほどエゴは巧みに人を支配していますので注意が必要です。
人生がうまくいかないと感じていらっしゃる方は、まずはご自身のエゴを疑ってみるのが先決で、エゴの支配から離れてみると、実は人生は最初からバラ色なんだ~と発見できるかもしれませんね。